更年期とは
すべての女性に訪れるメノポーズ(閉経)。このメノポーズを挟んだ約10年間を更年期と言い、エストロゲン欠乏による心身の様々な不調が起こります。しかし、更年期障害という言葉はなんとなく知っていても、自分が更年期障害と気づいている人は多くないのかもしれません。体がだるい、やる気が出ない、めま い、胃腸障害、体の不調がひどくはないけれどなんとなくすっきりしない・・・それも更年期かもしれません。女医であり、同世代でもある院長と一緒に予防、 早めの治療を考えてみませんか?
更年期障害の特徴-こんな症状はありませんか?
- 心の症状
- 【不安】 【不眠】 【イライラ】 【無気力】 【無感動】 【情緒不安定】
- 体の症状
- 【のぼせ】 【ほてり】 【発汗】 【めまい】 【肩こり】 【冷え性】 【外陰部の痛み】 【性交痛】 【尿失禁】 【高脂血症】 【動脈硬化】 【骨粗鬆症】 【頭痛】
色々な症状があるのでご相談下さい。
更簡略更年期指数(SMI)でチェックしてみましょう
これはエストロゲン欠乏による症状(更年期障害)の度合いを調べるものです。
上記の表に自分の症状に応じて点数を記入し、その合計点をもとにチェックしてください。
小山嵩夫著「女性ホルモンの真実」を一部改定しています。
更年期障害の治療方
前向きに、そして快適に過ごすために一緒に考えていきましょう。
あせらず、あきらめないで下さい。
①バランスのよい食事
日常生活の食事に注意するだけで改善できることもあります。
日常生活の食事に注意するだけで改善できることもあります。
②適度な運動
ウォーキングや、ヨガ、ストレッチ等、体を動かすことで血行促進。ストレス解消に役立ちます。
ウォーキングや、ヨガ、ストレッチ等、体を動かすことで血行促進。ストレス解消に役立ちます。
③カウンセリング
ひとりで悩まず、気軽に相談して下さい。つらさ、不安は本人しかわからないのです。院長も同世代、一緒に考えましょう。
ひとりで悩まず、気軽に相談して下さい。つらさ、不安は本人しかわからないのです。院長も同世代、一緒に考えましょう。
④漢方薬
ホルモン補充が少し不安な方はご安心下さい。めまい、頭痛、のぼせ、ほてり、冷え、不眠などあらゆる対応を考えます。
ホルモン補充が少し不安な方はご安心下さい。めまい、頭痛、のぼせ、ほてり、冷え、不眠などあらゆる対応を考えます。
⑤HRT(ホルモン補充療法)
次に該当する方は使用前に必ず担当医師と薬剤師に伝えて下さい。
体内に不足しているエストロゲンを補充することで、心身の様々な症状を軽減、改善することが期待できる療法です。エストロゲン低下に伴う症状が出はじめたら、早めの相談をおすすめします。
【HRTの効果】- のぼせ、ほてり、発汗などの症状が改善されます。
- 膣炎や性交痛などの症状を改善します。
- 骨量減少を抑制し、骨粗しょう症の予防や治療の効果がみられます。
- HRTを始めた頃は下記の症状が見られることがあります。そのほとんどはHRTを続けていくうちに軽減されます。
- 不規則な出血/乳房の張り・痛み/胃のムカつき etc。 まずは3ヶ月位続けてみましょう。
次に該当する方は使用前に必ず担当医師と薬剤師に伝えて下さい。
- 以前に薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
- 乳がん、子宮内膜がんなどにかかっている、またはその疑いがあると言われたことがある
- 血栓性の疾患にかかっている、またはその疑いがあるといわれたことがある
- 肝障害、異常性器出血がある
- 他に薬を使っている(お互いに影響を及ぼす可能性があるため、一般的に使用されている医薬品も含めて伝えて下さい)
- HRTには経口剤・貼付剤・ジェル剤と色々な種類があります。
- 相談しながら方法を決めて続けていきましょう。
⑥抗うつ剤etc
うつ症状が出ている方には抗うつ剤を、不安感が強い方には抗不安剤を・・・といったように各症状のみに焦点をあてた治療も可能です。つらい症状を絞って治療しましょう。
更年期障害は自分だけでなく、医師と共に様々な選択肢の中から 治療法を考えていく必要があります。一人で悩まないで、つらい症状を一緒に治療しましょう!!