不妊外来

★安全・清潔・丁寧を念頭に、インフォームドコンセントを心がけ、やさしい医療を行います。

★不妊症治療を殊に専門としており、精通した看護師から助産師・臨床検査技師・胚培養士までスタッフが充実しています。

★当院は特定不妊治療費助成事業医療指定施設です。

妊娠希望の方へ

一般に妊娠に至るまでには数ヶ月から半年を要すると言われています。当院は自然妊娠を極力目指して、患者さん主導で焦らずに必要に応じて希望の検査・治療を行います。

タイミング指導から始め、治療歴・病状・年齢・バックグラウンドに対応し、中等症の不妊症の方には人工授精、重症の方には体外受精・顕微授精・受精卵凍結保存などを行います。

排卵障害の場合は、排卵誘発剤の内服や注射を使います。

ホルモン障害の場合は、ホルモン補充療法を行います。ホルモンに問題が無い方へも排卵後は高温期のホルモン補充で妊娠成立を高めます。

検査はホルモン低温期/高温期の採血検査、卵管通水検査、精液検査、抗精子抗体、子宮鏡検査などを行います。

排卵チェックとして、基礎体温表を参考にして膣式超音波検査、子宮頚管粘液検査、尿中ホルモン検査などを行います。

始めに、タイミング指導を約6回行い、妊娠成立しなければ、人工授精を約6回行います。それでも妊娠しない重症の不妊症の方には体外受精、顕微授精の順で治療を行います。

精子濃度が1000万/ml以下の乏精子症の方や精子運動率が10%以下の精子無力症の方には、人工授精から始めて、妊娠しない場合は体外受精、顕微授精を行います。

検査や治療の手順はあくまで目安で、患者さんの意向を尊重していますので、急がず納得のいくまで期間をかけて対応します。

不妊治療実績

当院の不妊治療の特徴と成功率など

年間約650人の妊娠希望の初診患者さんが受診しています。その内、タイミング指導(卵管通水、子宮鏡、排卵誘発剤などを含む)での自然妊娠が約60%、と多いことが特色です。また、自然排卵できる患者さんには排卵誘発剤は使いません。
自然妊娠できない中等症の不妊患者さんの、人工授精での妊娠率は約10%です。
(※10%の成功率は一見低いように思われるかも知れませんが、自然妊娠できない中等症の不妊患者さんの成功率としては、国内外の平均的な水準であり低くはありません。)
自然妊娠から治療を始め人工授精でも妊娠できない重症の不妊患者さんの、ART(IVF・ICSI)での妊娠率は約30%です。
(※①、②の治療でも妊娠できない重症の不妊症の患者さんの成功率としては国内外の平均的な水準です。)
妊娠後も希望者は妊娠33週まで診て、近隣の提携分娩施設への紹介をしています。帰省分娩希望者は分娩施設へ電話または直接受診して予約をしていただき、指示通りの週数で帰郷していただきます。妊娠が不安定な症状が生じた場合は、早めの帰郷を紹介状付でお願いしています。
出産後の乳幼児~小児は、乳幼児健診・予防接種・一般的な風邪を診療しています。
外来の妊婦さんの約65%は何らかの妊娠指導~治療での成功者が通院し、小児科の約30%がその妊婦さんの出産児です。
その他、男女生み分け指導として、ピンクゼリー/グリーンゼリー法、リン酸カルシウム法も行っており、約80%は希望の性別児を得ています。

不妊治療実績

※周期数ではなく患者数の概算統計です

不妊治療補足データ

○人工授精は年間約650件行っています。
○ART(体外受精・顕微授精・凍結融解胚移植)は年間約200件行っています。
○開業以来、今までに約6000人が妊娠しています。
○1年間で約60%の方が妊娠しており、2年間で約80%の方が妊娠しています。

不妊治療と費用

当院の費用は下記の通りです。
費用面でもしっかりとお話ししますのでご安心下さい。

項目 金額
人工授精  
体外受精(採卵・培養・胚移植)  
顕微授精(採卵・顕微授精・培養・胚移植)  
追加培養  
アシステッド・ハッチング(透明体開孔法)  
胚凍結保存  
融解・胚移植  
精液検査  
抗精子抗体検査  
卵管通水検査  
子宮鏡検査  
男性不妊治療(漢方)  
カウンセリング(随時)